理事長挨拶
理事長挨拶
本学会は、ルーラルナーシングの研究活動を活発化し、その成果をル-ラルナ-シングに携わる教育研究者や実践者と共有していくことで、知見の統合・体系化を図り、日本におけるル-ラルナ-シングの確立をめざしています。今年で18年目を迎える会員250名程の小規模な学会ではありますが、保健医療の遠隔地(過疎地域、豪雪地域、山村、離島等、以下へき地)で勤務する看護職に求められる、幅広く総合的でレベルの高いケアの提供に資するため活動を続けています。
へき地と言えば、人口減少が著しく、高齢化が進み、物理的資源や人的資源が乏しいといった不利性に目がいきがちですが、発想を転換すれば、生活の全体性や地域把握が容易であり さらに、地域特性に基づく生活者の知恵に学んだ地域ケアシステムの創造が可能であるという有利性を有しています。学術集会やエクスカーションで紹介される実践は、まさにその地域のオーダーメイドのケアシステムであることを物語っています。ただ、住民を交えた多職種の工夫と知恵が詰まったケアシステムが進化し継続していくためには、それを担う看護職の人材育成や学習支援、そしてサポート体制の構築が必要です。さらに、遠隔医療をはじめとする広域的なへき地保健医療支援体制の整備が進む中で、エビデンスの蓄積も学会の役割と考えています。
本学会では、ルーラルナーシングの教育研究者や実践者の交流の場として、毎年学術集会を開催しています。第15回から17回の3年間は、COVID-19ため対面での学術集会ができませんでした。しかし、今年(第18回)は対面とハイブリッドでの開催となります。久々の対面での交流に心弾ませてその日を待っています。また、年一回ではありますが学会誌を発刊しています。教育研究者と実践者の共同研究もあって、へき地での実践に基づく興味深い示唆を与えてくれます。さらに、今期の学会活動の予定としては、へき地で勤務する看護職の人材育成や学習支援を目的に教育研究委員会(仮称)を立ち上げ、講演会やシンポジウムを企画し発信することや、へき地で勤務する看護職の声を集めた、ルーラルナーシングに関する冊子の作成を進めること等を計画しています。
経験不足・力不足ではございますが、学術集会や学会誌の充実を含め、学会員の増員に取り組み、学会の発展のため努めて参ります。会員の皆様には学会活動へのご参加、ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
へき地と言えば、人口減少が著しく、高齢化が進み、物理的資源や人的資源が乏しいといった不利性に目がいきがちですが、発想を転換すれば、生活の全体性や地域把握が容易であり さらに、地域特性に基づく生活者の知恵に学んだ地域ケアシステムの創造が可能であるという有利性を有しています。学術集会やエクスカーションで紹介される実践は、まさにその地域のオーダーメイドのケアシステムであることを物語っています。ただ、住民を交えた多職種の工夫と知恵が詰まったケアシステムが進化し継続していくためには、それを担う看護職の人材育成や学習支援、そしてサポート体制の構築が必要です。さらに、遠隔医療をはじめとする広域的なへき地保健医療支援体制の整備が進む中で、エビデンスの蓄積も学会の役割と考えています。
本学会では、ルーラルナーシングの教育研究者や実践者の交流の場として、毎年学術集会を開催しています。第15回から17回の3年間は、COVID-19ため対面での学術集会ができませんでした。しかし、今年(第18回)は対面とハイブリッドでの開催となります。久々の対面での交流に心弾ませてその日を待っています。また、年一回ではありますが学会誌を発刊しています。教育研究者と実践者の共同研究もあって、へき地での実践に基づく興味深い示唆を与えてくれます。さらに、今期の学会活動の予定としては、へき地で勤務する看護職の人材育成や学習支援を目的に教育研究委員会(仮称)を立ち上げ、講演会やシンポジウムを企画し発信することや、へき地で勤務する看護職の声を集めた、ルーラルナーシングに関する冊子の作成を進めること等を計画しています。
経験不足・力不足ではございますが、学術集会や学会誌の充実を含め、学会員の増員に取り組み、学会の発展のため努めて参ります。会員の皆様には学会活動へのご参加、ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
2023年6月
日本ルーラルナーシング学会
理事長 大西美智恵